先進国入りを目指すASEANの多民族国家「マレーシア」
【マレーシア】
首都 クアラルンプール
面積 330,290k㎡(日本の0.87倍)
通貨 リンギット
言語 マレー語、英語、中国語、タミール語
宗教 イスラム教、仏教、ヒンドゥー教
人口 3,033万人(2015年)
GDP 2,962億ドル(2015年)
国王 ムハンマド5世
首相 ナジブ・トゥン・ラザック
▲クアラルンプールの繁華街「ブキッ・ビンタン」
▲クアラルンプールの象徴「ペトロナスツインタワー」
▲独立を記念する「ムルデカ広場」。イスラム文化の影響を受けている。
海外投資を呼び込み、競争力をつけるマレーシア
日本人にとって、セカンドライフの移住先、また教育移住先としても人気のマレーシア。世界60カ国と地域を対象とした「世界競争力ランキング」で、マレーシアは世界12位(2014年)。1人当たりのGDPが20,000ドル以下の国と地域の中では1位となるなど、注目を集めるASEANの多民族国家です。親日国であり、現在は国家施策「Vision 2020」のもと、先進国入りを目指しています。人口ピラミッドは理想的なピラミッド形を描き、国連人口調査部の予測では2050年に現在の約1.5倍まで人口が増加すると見込まれています。特に、現在は首都クアラルンプールに人口が集中し、都心部の住宅価格は上昇を続けています。
また、シンガポールの対岸に位置するジョホール州では巨大国家プロジェクト「イスカンダル計画」が進行中で、2006年から2025年までに総開発費約11兆円・年間6%の経済成長を目標に掲げるなど、海外からの投資を呼び込む姿勢も顕著です。
長期滞在・リスク分散を考える外国人にも人気
マレーシアは長期滞在したい国として人気が高く、2006年から2014年まで9年連続世界1位に選ばれています(ロングステイ財団調べ)。日本と比較して物価が安く、一年中温暖な気候であること、英語が通じやすく、多くの文化に触れられることが人気の要因です。ロングステイに限らず、マレーシアは天災が起こりにくい国であるため、リゾート滞在やオフィスに活用しつつ、有事には日本からの避難先として活用させることも考えられ、資産を分散させる手段としても注目されています。外国人の長期滞在ビザ「マレーシア・マイセカンドホーム(MM2H)」を取得すると10年間何度でも出入国ができ、滞在義務もないので、多様なライフスタイルを実現するツールとして人気を集めています。
▲世界中のロングステイ希望者から人気を集めている
▲街中には庶民的な屋台も並ぶ
▲インターナショナルスクールも多く、教育環境が魅力
さらに、近年ではグローバル時代を見据え、イギリスの名門校など、多くのインターナショナルスクールを誘致しているマレーシアが「教育移住」のステイ先として注目されています。国家予算の約20%を教育分野に投資しているマレーシアは多民族国家であり、幅広い言語や文化を受け入れる土壌があります。比較的安価に共通言語の英語を身に着け、世界中の文化に触れられる場で子供を育てたい方に人気のようです。
外国人投資家に寛容な制度と安定した不動産相場
▲シンガポール対岸、ジョホール州の開発予想図
▲高層ビルが密集するクアラルンプール市内
マレーシア不動産市場の最大の特徴は、外国人の不動産所有に対して寛容であることです。住宅ローンを現地で組むことができ、自分名義の土地付き物件が購入可能です。前述のMM2Hビザを取得すると、ローンの融資比率が高まるメリットもあります。購入できる物件の下限価格は決まっていますが、住宅以外に商業物件やオフィスも購入できることから、投資の選択肢が他のASEAN諸国と異なり、幅広く存在します。
また、固定資産税と管理費といった保有コストが安く、相続税、贈与税がかからないので、不動産移転が容易です。2014年1月からキャピタルゲイン税が増額(5年以内の保有の場合30%、6年目から5%)されましたが、有利な投資状況であることに変わりありません。
イスラム教徒・中国系住民が多く居住するマレーシア。イスラム圏のオイルマネー、チャイナマネーの流入、隣国シンガポールからの投資により、今後の先進国入りが見込まれるマレーシア。投資先としても、ステイ先としても注目です。
▲シンガポール対岸、ジョホール州の開発予想図
▲高層ビルが密集するクアラルンプール市内
マレーシア不動産市場の最大の特徴は、外国人の不動産所有に対して寛容であることです。住宅ローンを現地で組むことができ、自分名義の土地付き物件が購入可能です。前述のMM2Hビザを取得すると、ローンの融資比率が高まるメリットもあります。購入できる物件の下限価格は決まっていますが、住宅以外に商業物件やオフィスも購入できることから、投資の選択肢が他のASEAN諸国と異なり、幅広く存在します。
また、固定資産税と管理費といった保有コストが安く、相続税、贈与税がかからないので、不動産移転が容易です。2014年1月からキャピタルゲイン税が増額(5年以内の保有の場合30%、6年目から5%)されましたが、有利な投資状況であることに変わりありません。
イスラム教徒・中国系住民が多く居住するマレーシア。イスラム圏のオイルマネー、チャイナマネーの流入、隣国シンガポールからの投資により、今後の先進国入りが見込まれるマレーシア。投資先としても、ステイ先としても注目です。