海外不動産セミナー.com 福岡 範洋
サービスレジデンス「アスコット丸の内東京」取材レポート1
海外不動産セミナーに参加していると、「この物件はアスコットが運営してるので安心です!」 というフレーズに出会われることも多いのではないでしょうか。海外出張が多い方や、日本に海外のエグゼクティブを招くような立場の方は「おお、あのアスコットか!」と頷くかもしれませんが、「アスコットってなに?」という方も多いかと思います。そこで今回、2017年3月30日にオープンしたサービスレジデンス「アスコット丸の内東京」を取材させていただきました。
本コラムでは、アスコット社の概要やサービスレジデンスについて解説致します。
■サービスレジデンス「アスコット丸の内東京」取材レポート2はこちらから。
▲東京駅側から見た「アスコット丸の内東京」が入るビルの外観
▲皇居側から見た「アスコット丸の内東京」が入るビルの外観
「アスコット社」とは
アスコット社は、アジア最大規模の不動産会社「キャピタランド社」の完全子会社で、シンガポールに本社を置き、国際的な基準を満たすサービスレジデンスの運営を行う企業です。3つのサービスレジデンスブランド「アスコット」「サマセット」「シタディーン」を展開し、長期・短期滞在のいずれであっても快適に過ごせる、モダンで洗練された空間を提供しています。
世界28か国100都市以上で30,000室以上を運営し、計画・開発段階を含めると合計300物件53,000室以上、2020年には80,000室以上という規模になります。1984年に「アスコット・シンガポール」をオープンし、現在に至るまで30年以上の事業実績を誇ります。
現在日本においては、東京を中心に「サマセット」3物件、「シタディーン」3物件が展開されており、今回の「アスコット丸の内東京」が日本初の「アスコット」ブランドとなります。
地域や国によって、新規開発計画時の建物・立地の選定基準は違うようですが、アスコットの自社調査をクリアしていることを考えると、アスコット社管理・運営物件というのは安心材料のひとつになると言えそうです。
「キャピタランド社」とは
親会社のキャピタランド社は、シンガポールに本社を置き、上場しているアジア最大規模の不動産会社です。シンガポールと中国を中心に、経済成長著しいインドネシア、マレーシア、ベトナムにおいても、複合開発、ショッピングモール、サービスレジデンス、オフィスや住宅などの事業を展開しています。
アスコットが展開する3つのブランドの特徴
アスコットでは先述したように3つのブランドを展開しおり、それぞれコンセプトが違います。
■アスコット
エグゼクティブをターゲットにした、最上級ブランド。モダンでエレガント、かつ、洗練されたラグジュアリーな生活を提供。
■シタディーン
単身、または2-3名の旅行者をイメージしたブランド。フランス語で都市生活者を意味し、自由で機能的、そして利便性の高い快適な滞在を提供。
■サマセット
エグゼクティブと、その家族をターゲットにしたブランド。スタイリッシュかつ温かい家庭的な雰囲気と、様々なレクレーション設備やアクティビティを楽しめる。
要するに、単身者は「シタディーン」、家族は「サマセット」となり、最上級ブランドとして「アスコット」がある、といったイメージのようです。ただし、あくまでコンセプトであり、どの施設も複数の部屋タイプの用意があるため、シタディーンを家族で利用することや、単身者がサマセットを利用することも可能でしょう。
サービスレジデンスとは
端的に言うと、「宿泊施設」です。購入するものではなく、ホテルのように、何泊でいくら、といった業態です。ウィークリー・マンスリーマンションに高級ホテル並みの施設・サービスが付いている、と例えるとわかりやすいかと思います。
新聞サービスやランドリーサービス、ハウスキーピング等のサービス提供が可能な他、ジムやプール、ラウンジ、レストランなどの共有スペースも充実しています。
ホテルと異なる点は、
・室内に収納家具がある
・バストイレが独立している
・調理器具・食器類一式が揃ったキッチンがある
・洗濯乾燥機がある
などが挙げられ、長期滞在でも日常的な生活を快適におくることができるでしょう。
※施設により提供のないサービスや共有スペースが異なります。
ビジネスユーズとして、エグゼクティブの中・長期滞在利用がメインとなりますが、展開している施設の立地が良いためか、1泊、2泊のレジャー利用として、カップルや家族も多いとのことです。
ホテルのレストランを利用しずらい小さなお子様連れなどには、キッチン・洗濯乾燥機付き、というのは助かります。ラグジュアリーホテルのように、ドアマン・コンシェルジュが各所に配置されていたりするわけではないですが、その分、気軽で自由を楽しめる、居心地の良い空間と言えるでしょう。
公開日:2017年4月4日